けが、手術、その後

手術も無事成功し、退院しました。手術では、水晶体と虹彩を取り除いたようです。裸眼だとボケボケで光と色が少し見えるかなというくらい。うっすらと複視もありました。左目でくっきり見えている像の左側くらいに、右目でぼんやり見えている像がある感じ。

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虫眼鏡ごしに右目で見ると、水晶体の役割をしてくれるのか、結構くっきり見えます。幼稚園から小学校1年生にかけて、そんな凸レンズ的なハードコンタクトレンズを右目に付けて、左目にアイパッチをするという訓練をしていました。ただ子供にはハードレンズは厳しく、しかもやる重要性もよく分かっておらず、親も根気が続かなかったようで、やらなくなりました。あとは放置です。

小学校、中学校くらいでは、右目が見えないくらいで特に問題はありませんでした。中学校の時に、友達が学食で少し遠くで食べていて目があった時に、後ろを振り返る素振りをする、お前目がいけてないからなみたいなことを言われた、くらいでしょうか。どちらも親友くらいの友達だったので、特に気にはなりませんでした。

高校では無謀にも野球をやっていて、遠近感があまりないので、その時はさすがに厳しかったでしょうか。打つ分にはなぜかたまにすごい打てて、守備でフライはまあ大丈夫、ゴロは結構だめ、という感じでした。当然補欠で、練習の時に控えピッチャーの球を受けたりしてたんですが、これが相当怖い。気付いたら目の前にボールがあるという感覚。何とか顔面に当たることはなく助かりましたが。高校の卒業アルバムでは、斜視はそこまで気になりませんでした。

大学では格闘技をやりましたが、顔面に一直線に飛んでくるようなパンチには全く反応できませんでした。幸い蹴りが結構得意で、パンチが届かない間合いで蹴りで凌ぐということもしていました。日常生活では、初めて付き合った彼女と、顔を近付けて話していた時に、焦点があってない、と言われたくらいで、何か言ったりしたりしてくる人もいませんでした。大学の卒業アルバムだと、自分で見て、少し斜視ぽいかなと思う程度です。

社会人になって、PC を常に見続けるような仕事をしているので、そこで斜視がひどくなったように思います。それまでは、前を向いた時に右目の外側部分に白目が見えていましたが、黒目が外を向きすぎて外側に白目が見えないというくらい。さすがに大人なので何か言ってくる人はいません。ただ一度結婚式で、隣に座った女友達に気を使って話しかけたら、「あんた私に言ってんの?」と冷たく言われたことがありました。やはりそうかという悲しさと、そんなに話したい人でもなかったのに無理して話すんじゃなかったという後悔でいたたまれなかったことを覚えています。

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